ギアボックスポケットの交換
Allen Gearsは、海外海軍の艦艇の主推進装置用ギアボックスケーシングを新規に製作しました。使用時には、状況に応じて2台のガスタービンまたはディーゼルエンジンで、ギアボックスを駆動させます。高価なアルミ鋳造品の納入時に、ベアリングポケットの1つの側壁に気孔が発見されました。機械で削り取ることを試みましたが、問題は解決しませんでした。
Allen Gearsは、以前利用したことのあるメタロックエンジニアリングに連絡しました。その結果、ポケットを取り除き特製のインサートと交換、メタロック加工で固定することになったのです。
ケーシングはメタロックエンジニアリングの設備豊富な工場に運ばれ、同じ材料のブロックから機械加工で新しいインサートを製造するための、テンプレートが作られました。除去する部分をマーキングし、所定の寸法にケーシングを加工しました。
インサート本体を受ける部分だけでなく、接合面の両側にもスロットを加工し、インサートのラグを受けることで、強度を高め、位置決めを容易にしました。加工されたインサートは、あらかじめ加工されたケーシングの開口部にはめ込まれました。これでケーシングはMetalockingにより修理できるようになりました。
Metalocking
新しいインサートを固定するために、メタロックは約1¼メートルの接合部に100以上のダンベル型キーと約200のMetaloyスクリュースタッドを使用しました。修理完了後、ボアとジャーナルポケットの側壁と接合面をお客様の仕様に合わせて機械加工しました。ケーシングはAllen Gearsに引き取られ、コベントリーでの納品から完成まで15日足らずで完了しました。その後、ギアボックスが製作され、使用が開始され、10ヶ月以上問題なく作動しています。メタロックエンジニアリングは、その後、Allen Gearsの同様のケーシングの修理を迅速に実施しました。20mm厚のコーナーフランジに生じた15cmの亀裂を、適合する材料で作られた特製のL字型のインサートで補修しました。