ミルテーブルの修理
このミルはまだ改装されておらず、フレッチング腐食によりベースプレートとテーブルの間に大きな望ましくない運動が生じ、固定ボルトが剪断される原因となっていました。
メタロックエンジニアリングは、南ウェールズのLlanwern製鉄所勤務時にメタロックと仕事をした経験のある、同社の機械主任エンジニアから推薦されました。
メタロックのマシンはベースプレートセグメントを取り外した後に、直径5.2mのベーステーブルの外周に、外周支持軌道、送りラック、送りアセンブリをすべて溶接する設計でした。アセンブリはレーザーで位置合わせされ、テーブルの中央にある直径640mmの穴の中にあるメインベアリングハブの周りを回転しました。1rpmで回転するように設計された、独自の送り機構と外周支持機構を持つ長さ3mのクロススライドを、ハブに取り付けました。クロススライドには油圧駆動のミリングヘッドが搭載され、メタロックはシングルポイントツールを使用した場合よりも、より迅速に材料を除去し、より良い仕上がりを実現することができたのです。
ステンレス鋼製セグメント
ベーステーブルの表面から削り取られた材料を交換するために、メタロックは新たに4mm厚のステンレス鋼製セグメントを12個製作しました。これらの穴は、各セグメントを固定するためのM6逆ネジ用の21個の穴を開け、ネジ切りし、スポットスルーできるように事前にドリルで加工されています。
ステンレス鋼製のセグメントを採用したのは、将来的に必要であれば、ベーステーブルからさらに材料を加工することなく、交換できるようにするためです。フレッチング腐食を防ぐため、ステンレス鋼を採用しました。また、クラッシャートラックプレートの固定ボルトの形状も変更しました。
メタロックの作業からわずか12カ月余りでベースプレートが変更されましたが、メインテーブルに傷はなかったため改修は成功だったということになります。