メタロックエンジニアリングは数年前から、ヨーロッパ、中東、極東の各地で、Minster社のプレス機の下ベッド面を改修しています。
世界中の製缶プレスの大半は、アメリカ・オハイオ州のMinster Machine社製です。メタロックエンジニアリングは数年前から、ヨーロッパ、中東、極東の各地で、Minster社のプレス機の下ベッド面を改修しています。これらの機械は一年中24時間稼動しており、一般的な100トンプレスの下金型ベッドの長さは1270mm、幅は760mmで、これにボルスターと金型がボルトで固定されています。リングプルが機能するために必要な貫通寸法を安定して達成するために、下金型ベッドは上型移動ラムに対して長さと幅が0.040mm（0.0015in）以内の範囲で平行でなければなりません。缶蓋の素材は厚さ0.203mm～0.229mmで、貫通後、開口部の周囲には0.0762mm～0.102mm±0.0152mmしか残りません。
ボルスターと金型は下ベッドにボルトでしっかり固定されていますが、常に振動と強い圧力がかかるため、わずかな相対移動でフレッティングコロージョンを起こします。部品を分離すると赤茶色の酸化鉄が付着しているのが、その証拠です。この腐食が長期間続くと、上下のベッド面の平行度に影響を及ぼし、再研磨が必要になります。
メタロックは、下ベッドのエッジにボルトで固定する可動キャリッジを備えた特別なシステムを開発し、正確なアライメントに従って下ベッド面の再研磨を容易にしました。通常、1500分の1インチまで削れば、全体の平坦度や平行度を0.040mm（0.0015in）以内に戻すことができます。
最近、メタロックは英国カーライルにあるCarnaud Metal Box社の100トンプレス2台の改修を請け負いました。ベッドは毎回スキミングするわけではありませんが、CMBの機械は年に一度、オーバーホールを行っています。今回は、ラム、スライド、ボルスターの更新に伴い、ベッドの再研磨とプレスフレームの修復を行い、可能な限り新品に近い状態にしました。
