製鉄所の改修
工場の操業停止という厳しい時間の制約があったため、メタロックエンジニアリングは、オペレーター側とドライブ側の両方のウィンドウを同時に加工できるように、治具とミーリング装置を設計しました。筐体のウィンドウは、高さ4.3m、幅356mmまで加工し、ウィンドウの幅を1524mmから1536mmに広げ、左右を同じだけ削り取りました。新しいEブロックに対応するため、ウィンドウの幅を1618mm、奥行きを920mm、パスラインの上下に44mm延長してカットアウトを追加加工しました。
ウィンドウ表面だけでなく、メタロックは「E」ブロック部分にM16からM24まで136個の穴をドリル加工・ネジ切りする必要がありました。さらにオペレーター側の前面には、ミルロールを固定するためのラッチと、ロール交換用のスピンドルサポートのために、それぞれ72個の穴が必要でした。操業停止に先立ち、メタロックは一連の特殊なレール型ドリルジグと高速ドリルおよびネジ切りマシンを設計・製造し、すべてのドリルおよびネジ切り作業に必要な時間を大幅に短縮しました。
メタロックは、ミルのH4とH5スタンドのベースも機械加工しました。これは、ベースが平らで、水平で、縦ウィンドウに対して垂直であるよう徹底させるためです。
冷間圧延機も同様の修理が計画され、メタロックは7、8、& 9の各筐体柱に幅80mm、深さ20mmのキー溝を機械加工しました。大きなEブロックの代わりに、圧延機への影響を減らすよう工夫された同様のシステムが、新しいキー溝に取り付けられ、配置されることになりました。
現場での機械加工チーム
決められた時間内にすべての作業を完了させるため、メタロックエンジニアリングは25人のエンジニアを現場に配置しました。プロジェクト完了後、Alcan Rolled Products社のチーフエンジニアであるSandyFraser氏は、メタロックチームのプロ意識、安全な作業方法、そして工場内の忙しいエリアにうまく溶け込むことができたことについて賛辞を贈りました。