キルンタイヤの再研削
陶土の乾燥に使われるキルンでは、高温端で1080℃の動作温度が600℃まで下がり、支持ローラーの上を周回するタイヤで回転します。Imerysが使用する長さ15mの典型的な乾燥炉には2つのタイヤがあり、ラック＆ピニオンシステムによって炉が回転するようになっています。陶土がキルンの中を進む間に水分が除去され、ローラーが支える重量が減少するにつれ、タイヤが不均等に摩耗する傾向があります。問題のタイヤは振動の度合いが大きく、もはや容認できない域に達していました。Imerysの担当者はインターネットを使って、求める能力を持つ企業を調査し、その中で最も適した企業としてメタロックエンジニアリングに相談することにしました。
このとき、最も摩耗の激しい幅300mm、直径4mのスチールタイヤの再研削を引き受けたのは、キルンタイヤの研磨に豊富な経験を持つメタロックエンジニアリングでした。メタロックが専用に設計した装置を設置する間、キルンを静止させる必要がありましたが、タイヤを研削するのに回転させる必要があったため、通常の生産を再開し、ダウンタイムを最小限に抑えることができました。通常、キルンは1年中24時間連続稼働しています。当初、メタロックはセントオーステルにある1つのタイヤだけを修復する予定でしたが、目を見張る成功であったため、同じキルンにある2つ目の同じタイヤの修復を依頼され、彼らが敷地内にいる間に作業を行いました。メタロックは、5日間にわたって現場で設置と解体を行い、2本のタイヤを再研削してきれいにし、真円度を回復させました。そのうちの3日間は、通常通り生産が行われました。
メタロックエンジニアリングは60年近くにわたり、産業界の機械修理に貢献してきました。その間に、現場での機械加工技術について豊富な経験を蓄積してきました。この技術により、修理のために機械を分解し、切り離して工場に運ぶ必要がなくなるため、コストを削減することができます。その代わり、メタロックは現場で作業を行うため、コストのかかる機械のダウンタイムを最小限に抑えられます。
