磨耗したエンジンの交換
築27年の船舶を改装・改造する際、メインエンジンの摩耗が激しく、全交換が検討されることが判明しました。A&Pは、以前からメタロックエンジニアリングと取引をしており、修理の可能性を評価するよう依頼しました。
Pielstickエンジンのメインボルトはトップシール面の内側にあるため、従来の船舶用エンジンの標準的な加工装置では必要な部分を加工することができませんでした。ウォータージャケットも取り外せるので、メタロックはこれらのエンジンに特別に特化した機械を設計し、エンタブレチャートップのリフェイスとロワーライナーランディングのボーリングアウトの両方を行うことができました。
ウォルセンドでは、この装置を使って、エンタブラチャー上部のImmを削り取り、下部ライナーのランディングをオーバーサイズにボーリングして、下部にショルダーを残し、精密に加工されたリングをはめ込みました。このリングは焼きばめされ、それ以上の加工は必要なく、新しいシリンダライナーを付けるための元のボア寸法が復元されました。
これらの作業を現場で行っている間、近くの工場ではウォータージャケットの位置決め面からImmが取り除かれ、2mm厚のメークアップリングが製作されました。再組み立ての際、このリングで2mmほど削られた分を補うことができました。
メタロックボーリングマシン
メタロックのフェーシング/ボーリングマシンは、エンタブレチャー上部の加工された凹部に正確に位置するように設計されており、シリンダ上部からの支持以外の補助的支持なしで下部ライナーランディングをボーリングできる、十分な堅牢性を有しています。本機は油圧モーターで駆動します。
メタロックエンジニアリングが行ったのは、交換費用の節約ばかりではありません。このサイズのPielstickエンジンは在庫がなく、納期が数ヶ月かかるため、ウォルセンドでの改修期間を大幅に短縮することができました。